あけましておめでとうございます。前の更新からだいぶ時間があいてしまいました。
イベントも行っていないし、募集要項などもまだ作れていない、というとてものんびりした展開ではあるのですが、少しずつ少しずつ、学校づくりは進めています。とはいえ、どんな状況にあるのかを全く伝えられていないので、すでにこの学校の存在を忘れてしまった人もいるだろうし、辞めてしまったのかな、と思う人もいると思う。なので、今、この学校のいるところ、つまり、進捗状況、近況報告を、細かくしていこうかな、と思っています。
前置きはこのくらいにして、さっそく近況報告の一つ目、この学校の拠点となる場所について。
この学校のはじまりとなる場所は、山梨県上野原市西原にある集落の一つ、飯尾という場所になります。その中の八ツ田という地区にある民家を昨年8月に借りました。
学校の拠点の一つとなる寄合処「ま」。寄合処「ま」という名前も、まだ仮称です。
雪が積もるとこうなる。降った翌日の1月19日に撮影。
その民家を、少しずつ改修しています。「学校づくり」というワークショップで、知人友人に手伝っていただいたり、お昼休みや週末などのすき間時間に、少しずつ、少しずつ進めてきました。今は、南側の二部屋(6畳間と8畳間)の床断熱および床張りを終え、柿渋を塗り終え、あとは荏油を塗って仕上げるだけ、というところまで来ています。
学校にやってきて、土間や縁側の廊下から家に入り、最初に入る部屋を整えよう。一日の”はじまり”の場所を整えることができれば、いろいろ他のことが整っていなくとも、学校をはじめることができるな、と思いつくっています。
薄い青が断熱材スタイロフォーム。その上に、杉の床板を張っていきました。10月頃の様子。
寄合処「ま」の対岸から見た風景。でも、実は、ここに「ま」は写っていないのですけどね。
学校そのものから少し話は外れますが、この寄合処「ま」は、学校の拠点の一つとなるだけでなく、さまざまな活動でも利用できる場所にしようと思っています。その具体的な利用の一つとして、『穀穀CLUB』(ぼくも参画しています)が行っている「バースパーティー」(今年はさらに変化して「穀穀みなのいち」に変更予定)。昨年春から開催していたのですが、9月と12月の回はこの場所で行いました。
9月のバースパーティーの様子。断熱作業中の部屋だったけれど、スタイロフォームの上に座ってお祝いしました。
12月の回は、お手製の黒板に手書きでバースパーティの案内板を作り、見えるところに掲示しました。
学校って、元々、もっといろんな人たちが出入りする場所だったと思うのです。今も、地域の運動会や敬老会、ママさんバレーなどで、体育館や校庭を使っているところは多いと思いますが、さらにゆるやかに、いろんな人たちが交わる場所であったんじゃないか、と思うのです。昔と今は、いろいろな状況が違うので、同じ形にしたいわけではありません。でも、今は今なりに、垣根を低くして、安心して人と人が交わる、つながる場所であるあり方ができるのではないかと思っています。いろいろな人と交わり、つながることで、「自分」がどうしたいのか、どうありたいのか、培っていくことができる。そう思っています。
話を学校に戻します(ぼくの中では、上の寄合処「ま」の話そのものも学校の一環なんですけどね)。もう一つだけ学校の拠点について書きます。
「学校のこと」の「Home」で書いているように、学校は、あらゆる場所、だと思っています。なので、ここ寄合処「ま」もあらゆる場所の一つ、です。他にも、拠点があっていいと思っています。そしてその場所は、誰かが同じようにやる学校や小さな人たちの居場所とかでもいい、と思っています。言葉が違っていても、同じ方向を向いて活動している、活動しようとしている人たちとつながり、相互にその場所・拠点に行き来したい、と思っています。また、こういう拠点というのもどうかな?、というご意見やご提案をみなさんと話していきたいし、実際の場所や方法の提供もしてもらるととても嬉しいと思っています。
ぼくは話をまとめるのが得意ではないので、今回の近況報告はこんな感じで。いくつか書いておきたいこと、知ってもらたら嬉しいと思っていることがあるので、近々、別のテーマで近況報告します。
2020年1月22日 川口